こんにちは、せいです。
私は、過去に過払金請求、自己破産と2度にわたって司法書士と弁護士にそれぞれ依頼した経験があります。
そして
- 相談に行った弁護士に話もろくに聞いてもらえず帰されたり経験
- 自分が悪いのですが、契約解除された経験
- 費用が貯まった頃に契約解除されて「着手金として分割で支払った金額は返還できません」と言われた経験
をしました。
その後なんとか自己破産をすることができ、生活を立て直すことができましたが、話を聞いてもらえなかった不信感、契約解除によって失った数十万円は本当にもったいなかったと思っています。
今でも「クソやろー!」と思い出すこともあります。
そんな思いをする方が少しでも減るように私が経験も踏まえた弁護士・司法書士選びの7つポイントを絞って紹介します。
この記事は
- 債務整理を考えているけど弁護士や司法書士をどうやって選んでいいかわからない
- 弁護士・司法書士選びを失敗したくない
- 出来るだけいい専門家に出会いたい
と思っている方に向けて書いています。
どうして弁護士・司法書士選びが必要なの?どこも変わらないんじゃないの?
弁護士・司法書士は事務所によって様々!
弁護士・司法書士と聞いてあなたは何を思い浮かべるでしょうか?
弁護士や司法書士は町の至る所にあります。弁護士事務所は裁判所や駅周辺にあったり、司法書士事務所は銀行周辺や自宅を改装してやっていることも多いため目にすることも多いでしょう。
債務整理をしようと思う場合はこのどちらかに頼むかとになるのですが、そもそも弁護士と司法書士という職業はとても多くの分野の業務をもっています。全部を書き出すのは難しいですが一部を下記の表にまとめます。
弁護士業務(例) | 司法書士(例) |
刑事事件 | 不動産登記 |
企業法務 | 商業登記 |
民事事件(離婚問題、相続問題、労働問題、交通事故、債権回収、債務整理(過払い金請求、任意整理、個人再生、自己破産)などなど) | 裁判事務業務(簡易裁判書140万円以下の民事裁判を扱う)における民事事件の事務業務 |
契約書のチェック、企業顧問業務などなど | 債務整理(任意整理、過払い請求)個人再生制度、自己破産制度の書類作成 |
その他たくさん | その他たくさん |
弁護士や司法書士は資格商売であり、個人でやっていることも多いですが、業務の広さからどうしても得意な業務、依頼の多い少ない業務が出てきます。
依頼者である私たちもそれを知った上で依頼する必要があるのです。
やれる事は全部やって欲しいならやっぱり債務整理に強いところを選ぼう!
私が自己破産した時も債務整理が得意なところがいいと思って探し回りました。
結果としては、近所ある弁護士事務所や司法書士事務所よりも、債務整理に特化したところや、大きなところで債務整理部門のあるところが良いと思います。
ノウハウがあり、あらかじめ困ることないようにサポートしてくれるからです。
債権者の情報を持っていることから、任意整理を受けてくれる債権者、すぐに訴訟する債権者など個別の状況がわかり情報を踏まえた債務整理が行えます。

弁護士・司法書士選び方によっては損をすることもあります。
債務整理と一言に言いますが、実際は
- 過払い金請求
- 特定調停
- 任意整理
- 個人再生
- 自己破産
などの債務整理があります。
この中で司法書士と弁護士が主に行うのが過払い金請求、任意整理、個人再生、自己破産になります。
ここでは詳しくは割愛しますが、任意整理と過払い金請求については一般に専門家と債務者のやり取りとなります。
債権者の対応の情報によって交渉の有利さが変わったり、その債権者に合わせた対応を行うことができます。
(例えばすぐに訴訟にする業者かどうかなど)
自己破産でも、各裁判所によって裁判官は違いますし裁判の流れは違います。
裁判所によって提出する書類が違ったり、弁護士と共に裁判所に行く必要があるかないかなどが違うということです。
同時廃止や管財事件の基準なども変わってくる為、情報は重要です。
私は一度も裁判所に行くことなく自己破産の免責を受けていますが、最初に弁護士依頼したところは、裁判所への出頭が必要と聞いていました。
しかし次の弁護士事務所では行かなくていいと聞きました。そして実際その通りになりました。そういった部分でも専門のところが良いと思います。
良いところと契約できた時の安心感
債務整理を依頼するときは
- 長い借金生活に疲れていたり
- 支払いが破綻している
- 自転車操業している
など本当に心が疲れた状態になっています。私も今思い出しても心が死にそうになります、
そのため信頼できる専門家と契約できた時は砂漠でオアシスを見つけたような気持ちです。
安心して任せれば良いため長い悩みから解放された気分になれとても安心感に包まれます。
弁護士・司法書士で合わないところと契約した時の辛さ
正確には 合わないというわけではなかったのですが、一度目に契約した弁護士事務所で私はとにかく契約して自己破産して楽になりたいという一心で契約してしまいました。
私には
- 車を残したい
- 同時廃止したい
- 職場・親にバレたくない
という強い希望がありましたが、管財事件で一度積み立て、溜まり次第検討して同時廃止を狙いましょうと言われました。
私は実家が小さな市町村で、管財事件となり市町村の破産者名簿に記入されるのが嫌で嫌で仕方なかったのですが、それを言えずじまいにしてしまいました。
冷静に考えればそこからバレることは少ないと思います。しかし精神的にも追い詰められていて、小さな町だからと親にバレてしまうことを強く恐怖したんですね。
そのため弁護士事務所からの書類の要請にも最小限だけ応えて、毎月支払いだけおこなうという消極的な対応をしてしまいました。
当時、待ちに待っていたはずの申し立てが死刑宣告のように感じられ、強いイライラや不安に駆られていました。
結果、協力的でないという理由で、契約破棄されてしまい着手金は没収とされてしまいました。
お金もそうですがとても手痛い失敗経験となりました。(ちなみにその弁護士事務所はほぼ全員が知っているような所です)
債務整理を依頼するなら司法書士と弁護士どっちがいいの?
今どんな債務整理をするかによって司法書士・弁護士どちらに依頼するべきか変わります
弁護士と司法書士この両者の資格についてはどちらも債務整理に関わることの多い資格です。
しかし、具体的にどう違うのかは中々理解しにくいのではないでしょうか?
簡単にいうと
- 弁護士は全ての内容を行える
- 司法書士は、弁護士に比べて行える内容が少ない
という特徴があります。
もちろん司法書士事務所でも個人再生、自己破産を行うことはできます。
しかし弁護士と同様に出来るわけではなく書類作成のみとなります。
大きな違いは依頼費用が弁護士>司法書士となることです。
その為司法書士に依頼できるパターンの場合は司法書士に依頼する方が良いことが多いです。
今回の記事の内容から少し離れてしまいますので別記事にまたまとめますね。(出来次第リンク貼ります。)
弁護士・司法書士の選び方7つのポイント

①自分がどんな債務整理を希望するか決めておこう
債務整理と一言で言っても、任意整理、個人再生、自己破産などがあります。自分がどんな債務整理が一番良いか、どうするのが今の自分の希望に沿うのか?については考えておく必要があります。
もしどんな整理をしたらいいかわからないという方は以下の記事を参考にしてみてください。

こだわりがなければ、専門家に従ってもらってもいいのですが、それぞれにこだわり考えがあると思いますのでしっかりと考えた上で相談に行きましょう。
ただ、自己破産したいが
- この点が気になる・・
- 任意整理したいがこんな場合はどうなんだろう
- 個人再生ってどうなのか?自分の場合はどうだろう?
なんかの疑問点は考えていても解決しないことが多いのでその疑問をしっかり持って専門家に相談んすることをお勧めします。その答えで専門家を選べ場間違い無いと思います。
不安ならいくつかの弁護士事務所や司法書士事務所に聞いて周り納得のいくところを選ぶといいと思います。
②面談の時に気になることをすぐ聞けるよう前もって考えておこう
正直にいうと弁護士や司法書士への依頼するときは、事前に事務の方の面接・聞き取り行いその後弁護士への顔通しがあり、そこで特に質問がなければそのまま契約に進みます。
最初は話だけ聞いて検討しようと思っていたとして事務所に向かった人も、そこまで行けばそのまま契約してしまうことになります。
なぜなら、「なぜ借金で困って相談に来てもらって、解決方法は相談で出ました。後は任せてもらうだけなのになぜ保留にするの?」という状況になりやすいからです。
つまり、自分が金額、条件、その他こだわりがあったとしても契約後だと、「うちではそれは無理です。それは通りませんよ」と言われてしまう可能性があります。
専門家側としても、今さらそんなこと言われても困るという状況にもなるため、契約前に前もって
- 家は死守
- 誰にもバレないように
- 車維持したい
- 絶対に自己破産したい(したくない)
- 分割で支払える金額はこの金額
他にも、安い、財産残したい、奨学金がある、将来家欲しいなどの相談も自分でまとめておき契約前に提示して、その回答を聞いてから依頼するかどうかを選ぶ必要があります。
こだわりのポイントがはっきりしていれば専門家も専門家知識を踏まえて債務整理の相談ができます。その上であなたと専門家の意見が合わない場合は希望に沿えない専門家ということになります。
その上で保留にさせていただいて、2〜3件の専門家に同様に説明を受けて、自分のこだわりが実現可能か考えて改めて方向性を探っていくのがいいと思います。
③借金問題に強い弁護士・司法書士に依頼しよう
もういうまでもないと思いますが、借金の整理は専門家に頼みましょう。
弁護士資格だけある、司法書士資格だけあるではなくて借金問題の専門家に頼むのが借金の悩み解決に一番近道になります。
車という点では同じでも、どうしても得意不得意分野がありますのでその点は注意しておきましょう。
④料金にこだわりすぎないことが大事
債務整理で専門家に支払う金額は安いものではありません。任意整理、個人再生、自己破産によっても違いますが5〜60万円程度の支払いが必要となります。
支払いに困って債務整理を行うわけですから、どうしても金額だけをみてしまうのは仕方が無いと思います。
私は、自己破産の専門家の選択を失敗して結果的に3〜40万円をドブに捨ててしまいました。こんなことならもっと高かっとしてても違うところに依頼するべきだったと後悔しています。
そもそも債務整理では、専門家も私たちのことを考えて分割を認めてくれているところが多いです。
例えば10万円高かったとしても12ヶ月の分割であれば月で言えば8,000と少しの違いになります。
専門家受任後は月々の支払いも止まります。今まで返していた金額を支払わなくて良いわけです。
そのお金を使って専門家の費用を積み立てる為、思ったより負担は少ないです。
お金をたくさん払えといっているわけでは無いですが、お金だけ見て失敗するのは馬鹿らしいです。
なので必要経費と割り切って信頼できると思えばお金にこだわらず専門家を決められることをお勧めします。
⑤メリット・デメリットをきちんと説明してくれる専門家を選ぼう
依頼する前は基本的に弁護士や司法書士との面談が必要です。また一般的に面談前に事務員の方と状況の説明や聞き取りがあります。その時の説明でいいことばかりではなくデメリットもしっかりと解説してくれるところを選びましょう。
何がデメリットかわからない、よくわからないから丸投げしたいという方もいると思いますが、最低限質問を考えておいてその回答に納得できるかどうかを考えてから契約するべきです。
弁護士や司法書士その事務所との付き合いはその時だけでは無いです。債務整理が終わるまで3〜36ヶ月任意整理で長い場合などは60ヶ月も付き合うことになります。
そのため信用して依頼できるかどうかを本当に大切になりますので、面倒くさがらずしっかりと話を聞いて判断しましょう。
⑥面談や電話相談で違和感を感じたときは契約を一旦保留しよう
事務員の聞き取り、弁護士・司法書士の面談を行い契約すると、基本的にはもう契約の撤回は難しいです。
着手金が貯まってから動くところ、契約後すぐに動くところなど事務所によって様々ですが、基本的に契約すれば着手金となっている金額は支払う必要があると考えるべきです。もしくは分割で支払った分は返ってこないものとして考えましょう。
現在債務整理の相談は無料なところが多いです。そのため違和感を感じた時は保留させてもらうことをお勧めします。
事情を話し、弁護士や司法書士と面談して方向性の話をした上で契約を勧められるため断りにくいです。
そしてどの債務整理をするかまだ検討するという話となっても、何かしらの契約を先に結んでおき後で変更できると言われるはずです。
しかし、何か引っ掛かりを感じるときは流れに流されずその感覚を大事にして、他のところにも相談してみましょう。
その上で、引っ掛かりが時たときはその事務所と契約すればいいと思います。
弁護士や司法書士事務所ではクーリングオフはありません。そのため契約を結ぶために断りにくくなるようにしてくることも考えられますが、しっかりとした態度で保留しましょう。
その時の判断で1年ないし5年ほどの人生が決まります。慎重に行きましょう。
⑦近くの専門家にこだわる必要性は少ないです、返って良いことも!
ネットで弁護士や司法書士を見つけたとき地方の方だと大都市に集中していることがわかります。少なくても地方都市や県庁所在地が多いです。
しかし遠いから無理だと諦める必要はありません。
基本的に債務整理では、司法書士や弁護士に最低一回の面談が必要とされています。
事務所によっては全国出張を行っているところも多いです。さらに現在のコロナ禍のこともありオンライン面談を行なっていることをも多くなっています。債務整理を得意とする事務所はほとんどこのどちらかは行なっているため、相談時に聞いてみてください。
後個人的にですが、田舎だと近くの専門家に依頼すると気まずいので出来るだけ遠くの専門家に依頼する方が心の健康上よかったです。
弁護士・司法書士を選んだあと本当に大事にしてほしいこと
選んだ弁護士・司法書士は最大限信じて行動しよう
選んだからには、最大限協力して速やかに債務整理をやってしまいましょう!
正直恋人選びと同じで、この事務所で本当に大丈夫かな?と思うこともあると思いますが大丈夫なはずだ!!と信じてやっていきましょう!
やっぱりやめとこ、とか違うところにすればよかったって思うこともあるかもしれません。なので出来るだけ事前に聞いて納得しておきましょう。
どうしても納得できないことがあれば仕方ないですが、そうでない時は、その債務整理を終えてしまう方が良い結果となることが多いと思います。
せっかく親身になってくれているのにウダウダして嫌われるよりも良い結果になります。
当たり前のことだけど弁護士・司法書士に言われたことは気ちんと守ろう
弁護士や司法書士との期日の約束など書類のやりとりなど多数出てくると思います。
仕事しながらなどではその期日に間に合わなくなることもあると思います。
そういった時こそ連絡しておきましょう。
相手も人なので、できない時ややりにくい時、時間かかる時なども連絡があれば取り合えす大丈夫です。
連絡なく遅延などすると契約切られることもあります。
まとめ
ここまで読んでいただきありがとうございます。
弁護士や司法書士を選ぶ機会がある方というのはそんなに多く無いと思います。その為相談できず悩まれている方も多いと思います。私の失敗から出てきた7つのポイントとなります。どうか私の失敗を糧として皆様の役に立てれば幸いです。
当サイトとしては以下の専門家をお勧めしています。よければご参照ください。

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